台風14号のつめ跡
過去最大とも言われ、日本を縦断する勢いだった台風14号は、今朝起きてみると何事もなかったように過ぎ去っていました。
北海道には上陸せずに東北地方を横切りカムチャッカ方面へと抜けて行きました。
おかげで北海道はほとんど被害者が無かったと思われます。
この時期の北海道も収穫期で稲刈りシーズンでもあります。
僕は農家で生まれ育ったので、この時期の台風はやっぱり嫌です。
風で稲が倒されないか、大雨で流されないか心配になります。
亡き父も大雨が降れば夜中でも田んぼを見に行ったものです。
場合によっては、そのまま帰らぬ人になる可能性もある危険な行為です。
でも生活が掛かっているので命がけでお米を守ろうとするのが農家でもあります。
お米は日本人の主食でもある大切なものです。
それを守るということでもあり、ある意味で国を守るということにも繋がるものではないかと思います。
お米だけでなく農作物を守ることは、日本人の食を守ること。
農家はある意味で、国を守る最前線でもあると僕は思います。
にも関わらず、農家を継ぐ若者は少なく、農家になる人も少ないのが現状です。
国を守るというのは憲法を変えて軍隊を持ち戦うことだけではありません。
強い国を作ろうとするなら、食の要の農業を安定させ自給力を少なくても120%以上に上げることが大切だと思います。
若者を戦争に駆り出す方向へ向かうより、喜んで農業に携われるように国の政策を整え、若者たちが農家になり公務員なみの収入を得て幸せな子育てをして暮らせるようにしてあげたいと思うのですが...。
今回の台風14号のつめ跡は北海道以外の全国で深刻な状況だと思います。
ただでさえ食糧が高騰している今、今回のことでさらに拍車がかからないことを祈ります。
農家を守ることは国を守ることにもなり、さらには自然を守り、災害を最小限に防ぐことにもなると思います。
昔から日本の農家は自然を守りながら田や畑を耕して暮らしていました。
そういう農家を早急に育てて行くことが求められていると思います。
もし、どこかの大企業が日本の農業を支配するようになったら日本は滅びることでしょう。